転勤になったらマンションはどうする?空き家になる自宅の4つの選択肢

転勤になったらマンションはどうする?空き家になる自宅の4つの選択肢

突然の転勤辞令は、持ち家の人にとって大変ショックな出来事です。

賃貸住宅であれば、賃貸契約を解除して気軽に引っ越すことができますが、持ち家の場合はそうはいきません。

家族全員が赴任先に移住すると、転勤している間、自宅マンションは「空き家状態」になります。

しかし、自宅を空き家のままで放置すると、建物は劣化しやすくなり、家主にも金銭的なリスクが発生。

そのため、転勤が決まったら、家主は自宅をどうするか、家主は早急な決断を迫られます。

ところが、転勤をはじめて経験する人は、自宅をどうすべきかの選択肢も判断基準もわかりません。

そこで「自宅を空き家で放置してはいけない理由」や「転勤時の自宅の選択肢」、「自宅をどうするかの判断基準」についてご紹介します。

はじめに、自宅を空き家のままで放置してはいけない理由から見てみましょう。

自宅マンションを空き家で放置してはいけない5つの理由

転勤にも種類があり、場合によっては2~3年程度で転勤先から戻れる可能性もあります。

そのため「もしかしたら持ち家に戻れるかもしれない」という可能性を考えて、しばらくの間、空き家の状態で自宅を維持したいと誰もが考えます。

しかし、自宅を空き家のままで放置すると、建物にとっても持ち主にとっても良いことはありません。とくにマンションの場合はデメリットが多いのです。

そこで、転勤時にマンションを空き家で放置してはいけない理由をまとめてご紹介します。

マンションを空き家で放置してはいけない5つの理由

  • 室内が劣化しやすくなる。
  • 防犯・防災上に問題がある。
  • 近隣トラブルの原因になる。
  • 通常よりも資産価値の低下が激しい。
  • 空き家でも維持費・管理費がかかる

それでは、5つの理由について詳しく見てみましょう。

室内が劣化しやすくなる。

マンションは気密性の高い建物。そのため、人が住んでいないと、玄関や窓、換気扇などを動かす機会がないので、空気の入れ替えができません。

すると、室内に湿気がたまり、カビやダニなどが発生して、畳や壁紙が傷んだり、水道を使わないことで水回りの配管が劣化して水漏れの原因になります。

そのため、マンションを空き家状態で放置すると、転勤から自宅に戻ってもすぐに住むことができず、リフォームや補修が必要です。

また、分譲マンションの場合、火災報知器や排水管など、室内設備の定期的な点検があります

しかし、空き家では、このような定期点検が受けられないので、故障や不具合があっても家主が気づくことができません。

しかし、空き家では、このような定期点検が受けられないので、故障や不具合があっても家主が気づくことができません。

防犯・防災上に問題がある。

分譲マンションの場合、日中は管理人がいますが、夜間は不在になる物件も少なくありません。

そのため、空き室のベランダからの不法侵入が発生する可能性があり、空き巣や放火の原因になります。

そして、鍵のピッキングなどで不審者が室内に侵入した場合、そのまま住み着いたり、住所を悪用されて詐欺に利用されてしまう可能性もあるのです。

また、台風や大雨の影響で窓ガラスが割れて通行人が怪我したり、ベランダに枯れ草やゴミが溜まることで火災を拡大させるなど、防災や安全性にも問題があります。

また、台風や大雨の影響で窓ガラスが割れて通行人が怪我したり、ベランダに枯れ草やゴミが溜まることで火災を拡大させるなど、防災や安全性にも問題があります。

近隣トラブルの原因になる。

そして、マンションを空き家で放置すると、衛生的にも問題が起こりやすいです。

空き室のベランダに、ハトやツバメが巣を作ったり、カラスが集まると「大量の糞がたまる」、「鳴き声がうるさい」などの鳥害が発生。

また、1階の部屋の場合、ベランダにゴミが不法投棄される可能性もあり、ハエやゴキブリなどの害虫が大量発生する場合もあります。

そして、スズメバチがベランダに大きな巣を作ると、近隣住民は安心して生活することができません。

このように、マンションを空き家で長期間放置すると問題が発生しやすく、近隣トラブルの原因にもなりやすいのです。

このように、マンションを空き家で長期間放置すると問題が発生しやすく、近隣トラブルの原因にもなりやすいのです。

通常よりも資産価値の低下が激しい。

分譲マンションは、基本的に専有部分の土地面積が少なく建物は経年劣化するので、普通に生活していても築年数が経過するにつれて資産価値は下がります。

築年別取引動向引用元:築年帯別の取引動向

ですから、転勤時にはまだ築浅で資産価値が高かった自宅でも、転勤期間が長引くにつれて、資産価値はどんどん低下。

そして、自宅を空き家で放置していた場合は「湿気による室内の劣化」の影響も受けます。

そのため、自宅には戻れないことが確定して、売却を決意した頃には「経年劣化」と「湿気による劣化」により、自宅の売却価格が通常よりも安値になる可能性が高いのです。

空き家でも維持・管理費がかかる。

分譲マンションの場合、空き家状態でも、管理費や修繕積立金、固定資産税などの住宅維持費用が必要です。

さらに、住宅ローンを利用していて、転勤先の家賃も必要な場合であれば、毎月、かなりの金額を支払わなければなりません。

そのため、何の計画も立てずに空き家で放置すると、空き家の住宅維持費が家計を圧迫することになります。

そのため、何の計画も立てずに空き家で放置すると、空き家の住宅維持費が家計を圧迫することになります。

このように、マンションが空き家になると、自宅にも家主にもリスクが発生。ですから、転勤時に長期間、空き家のままで放置することは、できるだけ避けなければなりません。

そこで、転勤時の自宅マンションの選択肢にはどのようなものがあるのか見てみましょう。

転勤時に発生する持ち家の4つの選択肢

転勤することになり、家族全員で赴任先に引っ越す場合、自宅の選択肢は4つあります。

持ち家の4つの選択肢

  • しばらく空き家のままで維持する。
  • 賃貸物件として貸し出す。
  • リロケーション(転勤者の留守宅管理賃貸)を利用して貸し出す。
  • 売り物件として売り出す。

それでは、自宅の4つの選択肢について詳しくご紹介します。

しばらく空き家のままで維持する。

先に「転勤時に空き家で放置することは避けるべき」とご紹介しました。

しかし、親類や知人に空き家の管理を依頼できるのであれば、空き家のままで維持することも可能です。

あまりにも急な転勤で、とりあえず引っ越しを済ませてからゆっくりと自宅をどうするかを決めたい人や、半年程度の短期間で自宅に戻る可能性がある場合には有効。

また、管理を頼める親類や知人がいなければ、費用はかかりますが、業者に空き家の管理を委託する「空き家管理サービス」もあります。

ただし、業者に管理を委託すると、他人が室内に入って掃除や換気を行うことになります。
そのため、室内に家財道具を残している場合はおすすめできません。

賃貸物件として貸し出す。

転勤時の選択肢には、空き家になった自宅を賃貸に出して、家賃収入を得るという選択肢もあります。

とくに、自宅に住宅ローンがある場合、転勤先の家賃との2重払いは経済的に大変。

そのため、自宅を賃貸に出して家賃収入で住宅ローンを返済する方法も重要な選択肢の1つです。

ただし、自宅を賃貸に出したからといって借主がすぐに見つかる保証はなく、家主が希望する金額の家賃が得られない場合もあります。

また、転勤先から自宅に戻ることになっても、自宅を賃貸中の場合は「立ち退き交渉」が必要になるため、すぐに自宅に戻ることはできません。

なお、自宅の貸し方には、あらかじめ期限付きで賃貸借契約を結ぶ「定期借家」という方法もあります。

しかし、退去期限が来ても借主が退去しないなどのトラブルも多く発生。ですから「定期借家」を利用しても安心できません。

このように「自宅を賃貸に出す」という選択は、家賃収入が期待できる反面、高いリスクが伴います。

そこで近年では「リロケーション」という新たな賃貸方法も人気です。

リロケーション(転勤者の留守宅管理賃貸)を利用して貸し出す。

リロケーションとは、不動産用語で「留守宅の短期賃貸」のことを言います。

通常の賃貸方法との違いは、家主が業者と「委託管理契約」を結び、2~5年程度だけ自宅を貸出。そして、自宅賃貸に関する全ての「大家としての仕事」も業者が代行。

つまり、自宅を賃貸に出しても、借主(賃借人)との賃貸借契約や家賃回収、クレーム処理、退去要請など、通常なら家主が行うべき手続きや手間が一切かかりません。

また、借主が見つかるまでの空き家状態の間も、業者が定期的に巡回して掃除してくれるので、湿気による室内の劣化の心配も無用。

ですから、自宅を維持しやすく、手間なく家賃収入も期待できるリロケーションは、海外などの遠隔地への転勤者に人気があります。

ただし、リロケーションで自宅を貸し出す場合は「2~5年程度の短期賃貸」になるので、家賃価格が一般賃貸よりも安値。

そして毎月、家主は賃料の10%前後の「委託管理料」を業者に支払う必要もあるので、リロケーションを利用して自宅を貸し出すと、高額な家賃収入は期待できません。

売却物件として売り出す。

そして、転勤から戻る可能性がなく、賃貸にも出さないのであれば、売却が最も有効な選択肢になります。

転勤で自宅を売却する場合、家主が引っ越しを済ませていれば「空き家状態」で自宅を売り出せるので、早期に高く売れる可能性が高くなります。

なぜなら「空き家」の物件は、不動産会社にとって「売りやすい物件」だからです。

担当者はいつでも見学者を案内することができ、見学者もゆっくりと物件の隅々までチェックできるので、物件を気に入れば購入を即決する場合もあります。

そのため、通常よりも早期の契約成立が期待できる「空き家物件」は、不動産会社も「おすすめ物件」として積極的な営業活動を行うので、自宅が売れやすいのです。

このように、転勤で空き家になる自宅には4つの選択肢があるので、家主は最も都合の良い方法を慎重に選ばなければなりません。

なお「賃貸」、「リロケーション」、「売却」は、転勤時の重要な選択肢なので、別のページでそれぞれ詳しくご紹介しています。ぜひ、そちらも参考にしてください。

では、家主が4つの選択肢を検討する時に役に立つ「選択基準」を見てみましょう。

「転勤時の自宅をどうするか」の検討に役立つ3つの判断基準

転勤時に「空き家になる自宅をどうするか」は、「転勤期間」、「自宅を維持するメリット」、「住宅ローンの有無」の3つの基準で検討すると判断しやすくなります。

それでは、3つの判断基準について詳しく見てみましょう。

転勤が短期的なものか長期的なものか「転勤期間」で検討する。

自宅を売却するか維持するかは、転勤期間で判断することができます。

転勤を伴う人事異動には種類があり、短期であれば「半年~3年程度」。

また、期限のない転勤であっても、数年後に定年退職を迎える人や転職を考えている人は、将来的に自宅に戻ることが可能。

このように、自宅に戻る可能性が高い転勤の場合は「自宅の維持」が有力な選択肢になります。

そして、転勤期間(空き家期間)がわかっている場合であれば「空き家管理サービス」や「定期借家」、「リロケーション」の利用も検討しましょう。

そして、転勤期間(空き家期間)がわかっている場合であれば「空き家管理サービス」や「定期借家」、「リロケーション」の利用も検討しましょう。

「自宅を維持するメリット」を確認して売却か維持かを検討する。

そして「転勤後に自宅を維持するメリット」を確認しておくと、さらに売却と維持の選択がしやすくなります。

誰でも、苦労して手に入れた自宅を手放すのは惜しいもの。

ですから、期限のない転勤だからという理由だけで夫が自宅を売却しようとすると、妻が売却に反対する可能性もあります。

そのため、家族の中に「自宅を手放すのが惜しい」と1人でも思う人がいるなら、売却を強行してはいけません。
必ず「自宅を維持するメリット」について家族と再確認しておくことが大切。

もしも、家族全員の同意のない状態で自宅を売却すると、夫婦や親子の仲が悪くなり、売却したことを後悔するかもしれません。

また、自宅を売却するにしても、不動産の市場相場が悪い時期に売り出すと安値の売却になります。

そこで、自宅の売却を決めている場合も、必ず自宅の維持にメリットはないかを再確認してから売却を実行しましょう。

そこで、自宅の売却を決めている場合も、必ず自宅の維持にメリットはないかを再確認してから売却を実行しましょう。

「住宅ローンの有無」や「資金事情」で売却か維持かを検討する。

なお、住宅ローンを利用している場合は「転勤先の家賃」と「自宅の住宅ローン」を同時に支払えるかを検討すると、売却か維持かの判断がしやすくなります。

自宅を維持することで経済的な負担が大きくなる場合は、売却が最も有力な選択肢。

ただし、自宅を売却するにしても賃貸に出すにしても、相手が見つかるまでの間は住宅費の2重払いになるので注意しましょう。

また、自宅を売却しても、売却代金では住宅ローンが完済できない「オーバーローン(担保割れ)」の場合であれば、不足分は自己資金(預貯金)での補てんが必要。

ですから、売却代金で住宅ローンが完済できず、自己資金での補てんも難しい場合は、自宅を売却することはできません。

このような場合は、自宅を賃貸に出して家賃収入を得ながら維持する方法を検討することになります。

しかし、賃貸に出しても希望金額での家賃収入が得られるとも限りません。

そこで、売却と賃貸のどちらにも経済的な不安がある場合、まずは不動産会社に自宅の価格査定をしてもらい「売却価格」と「家賃価格」の目安金額を調べましょう。

そこで、売却と賃貸のどちらにも経済的な不安がある場合、まずは不動産会社に自宅の価格査定をしてもらい「売却価格」と「家賃価格」の目安金額を調べましょう。

売却価格と家賃価格の目安金額は不動産会社の査定でわかります。

自宅を売った時の「売却価格」や、賃貸時の「家賃価格」の目安金額は、売却・賃貸専門、もしくは両方扱う不動産会社に価格査定(訪問査定)を依頼すると見積りしてもらえます。

訪問査定とは、不動産会社が自宅物件を直接見て、周辺環境や室内状況、市場相場などを総合的に評価して算出する、信頼度の高い査定方法。

なお、売却と賃貸の両方を取り扱う不動産会社に査定を依頼すると「売却価格」と「家賃価格」の目安金額を同時に見積もってもらえます。

しかし、価格査定は不動産会社によって評価が違うので、必ず「売却」と「賃貸」、それぞれ専門の不動産会社にも査定してもらいましょう。

すると、各社の査定結果や評価内容を比較できるので、売却か賃貸かを正しく判断しやすくなります。

ところが、転勤の準備でバタバタしている状態の中、複数の不動産会社を探して査定を依頼するのは面倒な作業。

そこで、このような時には、手軽で簡単に不動産会社に査定が依頼できる「不動産一括査定サイト」の利用をおすすめします。

転勤時の価格査定は一括査定サイトが便利。

「不動産一括査定サイト」とは、パソコンやスマホから自宅の基本情報を入力するだけで、地元を管轄している不動産会社を紹介してもらえる無料サイトです。

自分で不動産会社を探す手間がなく、紹介リストの中から査定を受けたい会社を選ぶだけで、簡単に査定の依頼手続きもできます。

そのため、転勤の準備で忙しい人や地元に評判の良い不動産会社がないという場合にとても便利。

そして、一括査定サイトは、まだ転勤が決まっておらず「とりあえず家の価格が知りたい」という人も利用できます。

ですから「そろそろ転勤かも・・・」と思った時点で価格査定を受けておくと、突然の転勤辞令にも慌てることがありません。

そこで「売却価格」と「家賃価格(一般賃貸・リロケーション)」の査定が受けられる人気の一括査定サイトを2つご紹介します。

サイトの利用や不動産会社の価格査定に費用はかからないので、自宅の価格を知りたい人は気軽に活用してみてください。

⇒マンション売却一括査定サイト:HOME4U

⇒マンション賃料一括比較サイト:マンション貸す.com